こんにちは!現役テニスコーチのゆんです!
今回は、新卒でテニススクールに入社し、研修を受ける中で、コーチがやるべき練習と練習方法について書いていきます!私と同じように、新卒でテニスコーチになったりアルバイトコーチを始めたけど、レッスンに入るばかりで、どんな練習をしたらいいかわからない、自分のテニススキルが未熟でレッスンに入るのが不安という方にはぜひ読んでいただきたい内容です!
テニスコーチに必要な練習
テニスコーチになったら、テニスコーチとして必要なテニススキルを磨く必要があります!コミュニケーション能力や場を盛り上げる術も大切です。しかし、前提として、レッスンでお客様に笑顔になっていただくために必要なテニススキルもあるので、テニススキルを磨く練習を解説していきます!また、スクールに練習する雰囲気がなくても、積極的に取り組むことで、先輩・上司からの評価につながるかもしれません。またコーチスキルは、やればやった分だけ上達します!球出し練習は一人でもできます!先輩や同期と一線を画すためにも、空きコートがあれば、ぜひ練習してください!
テニスの実力についての記事も出しているので、よかったら読んでみてください!
レッスンで大切なスキルについても書いてあります!
【現役コーチが解説】テニスコーチにおけるテニスの実力の重要性
球出し練習
球出しは、テニスコーチの必須スキルといっても過言ではありません。グループレッスンでは、ウォーミングアップで導入するコーチも多いはずです!球出しでのウォーミングアップは、お客様が打ちやすいところにコントロールし、気持ちよく打っていただく必要があります。
また、コーチが運動量を操作しやすい練習の一つです。ボールを出すテンポを早めたり、ボールスピードを上げたりと、運動量を調節することができます!しかし、安定していないと、お客様同士でぶつかったり、ラケットが当たってしまったりと危険な状況が起こりかねません。
レッスンでのケガや事故予防のためにも、球出しの精度(コントロール)とテンポの早さを安定させることが大切です。精度とテンポが両立できれば、球出しメニューの幅も広がります!
また、2列での球出しが多いと思いますが、私は9名以上のレッスンでは3列での球出しをします!理由は、9名以上だと、待ち時間が長くなり、体が温まらないことと、打つ球数が少なくなってしまうからです。
お客様的からすると、少し狭い範囲で打つことになるので、フルスイングでは打てないかもしれませんが、コーチの球出しが安定していれば、運動量と球数を両立することができます!
球出し練習の仕方
1点出し
一番オーソドックスな狙った1か所に向かって出す練習です!
画像のように、コーンを置いてそのコーンめがけてひたすら球出しをします。ピンポイントでのコントロールはそこまで必要ではないので、1㎡の正方形の枠を作り、エリアを狙ってもいいです!
2点出し
レッスンで最もよく使うパターンの出し方です。レッスンでは、2列に並んでいただいて、ストローク、ボレー、スマッシュと、ほとんどの球出しをこの2点出しですると思います。1点出し同様、コーンか枠を用いて、狙い通り出せるようにひたすら出します。
3点出し
先ほど説明した、人数が多い時の球出しです。3点出しはゆっくり出していても運動量が出ないので、1点、2点出しよりもテンポよく出し続ける必要があります!
球出しの注意点
1点出しであれば、精度、回転、高さを意識しつつ、自分に飛んできたボールもよけることができると思います。2点、3点出しになると、テンポばかりに気が向いてしまい、精度が落ちたり、高さがバラバラだったりしてしまうので注意が必要です!また、自分に飛んできたボールをよけながら球出しをしなければいけないので、手元を見ずにお客様が打つところをしっかり見ることも大切です!
返球練習
お客様が「テニスが楽しい!」と思う瞬間はおそらくラリーがたくさん続いた時です!返球がうまいコーチはお客様に楽しんでいただいているといっても過言ではないと思います。また、ある程度クラス分けがされていても、クラス内でのレベル差や運動能力の差、レッスンに求めるものがお客様一人ひとり変わってきます。ラリーで、一人ひとりに合わせる必要があるので、返球練習は必須です!
返球の練習方法
ボレー対ストローク
人数が多いスクールでのグループレッスンでは、ボレーでの返球が多くなるので、特にボレーの練習は重要です。実際の試合で使うようなポーチなどではなく、サービスライン付近から足の長いボレーの練習は、研修でもよくしていました。
レッスンでは、お客様がボレーでコーチがストロークのパターンや、ロングラリーなどすることもあるので、スピンを抑えたストロークの練習も必要です!この練習の時、ストロークに入る人も、サービスラインを越えるようにコントロールして打てば、ストロークの返球練習にもなります!ロングラリーで、お互いにサービスラインを越えるように打つ練習もいいでしょう!
返球練習の注意点
先述したように、ボレー、ストロークともに回転を抑え、フラットかナチュラルスピンで打つように心がけます。特にストロークは、コンチネンタル・グリップかイースタ・グリップで打つことをお勧めします!
いろんなグリップで打つ練習
個人的に一番やるべき練習だと思っています!技術的なスキルアップというより、お客様に適切なアドバイスをするために必要な練習です!
テニスには、主に「コンチネンタル・グリップ」「イースタン・グリップ」「セミウエスタン・グリップ」「ウエスタン・グリップ」の4種類の握り方があります。
テニスをする際、人それぞれ握り方が少し違いますよね。当然、自分がプレーする握り方が一番打ちやすいです。しかし、あえて普段と違う握りでプレーすると新たな気づきがあります。
ウエスタンからイースタンにすると、飛びすぎますが、手首の動きを抑えて厚い当たりで押し込むように打とうとします。逆に、イースタンからウエスタンにすると、薄い当たりで飛ばなくなり、体の回転を使って飛ばそうとします。
このように、ある程度テニスをしてきたコーチレベルであれば、それぞれのグリップで打ちやすいように勝手に体の使い方を変えたり、スタンスを変えたりしているはずです。
加えて、それぞれのグリップでフラット・スピン・スライスを打ち分けたり、ストローク・ボレー・スマッシュも打つとよりいいと思います!これにより、レッスンでのアドバイスの幅が広がり、理論的でお客様が納得のいくアドバイスができるようになります。
例えば、ソフトテニス経験者でボレーをウエスタン・グリップで打っている方がいらっしゃるとします。多くの場合は、コンチネンタル・グリップで打つ矯正をすると思います。しかし、長年のクセはすぐに治りません。そこで、コーチ自身がウエスタン・グリップや少し厚めのグリップでボレーを打った時の感覚や、うまく打てるように意識したことがそのままアドバイスになります!
また、ご年配でイースタン・グリップで握っているのに、無理やり手首をこねてスピンをかけて打つような方もいらっしゃいます。適切な打ち方でないと、怪我の原因にもなるので、イースタンでうまくスピンをかけるために、膝の使い方や体重移動を伝えれば、ある程度スピンが打てるようになるケースもあります。
グリップを変えることはかなり大変で、ストレスもかかります。今のグリップでうまく打つ方法をお伝えすることで、上達を感じていただきやすくなります!(お客様がグリップを変えたいとおっしゃるのであれば別ですが、、、)
まとめ
テニスコーチは、テニスを教えることが仕事ではありません!何かを期待してレッスンに来てくださるお客様の期待に応えることが仕事だと思っています!今回は、そのために現場で必要なスキルを磨く練習について書きました!特に、最後の練習はコーチ自身が身をもって体感して、アドバイスに生かせることなので、ぜひ取り組んでみてください!アドバイスの幅が広がり、お客様から喜ばれるはずです!
他にも、テニスコーチに関連した記事も書いているので、そちらもぜひ読んでみてください!
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